緊急決議(平成18年6月15日)
「子どもの安全を守るための緊急アピール」
県民の皆様へ

 最近、広島県および栃木県での下校時の女児殺害事件や川崎市でのマンションからの突き落とし事件、秋田県での男児殺害事件等、子どもを狙った凶悪な事件が短期間に連続して発生いたしました。
 本県でも不審者による声かけや連れ去り事件に発展する恐れのある事案が多数発生し、子どもの安全が脅かされる状況が続いております。
 青少年育成運動をしている私どもにとりましては、誠に残念でなりません。 
 私どもは、こうした事態を重く受け止め、本日6月15日に開催した本会議の第38回通常総会において、「子どもの安全を守るための緊急アピール」を決議したところです。
 つきましては、趣旨をご理解いただき、青少年育成運動のさらなるご支援、ご協力くださるようお願い申し上げます。


子どもの安全を守るための緊急アピール

 青少年育成茨城県民会議は、次代を担う青少年が、心豊かにたくましく育つことを願い、昭和四十二年の発足から今日まで青少年の健全育成運動に取り組んできた。
 しかし、誠に残念なことに、かけがえのない幼い命が奪われるという大変痛ましい事件が連続して発生し、子どもを狙った凶悪な事件は後を絶たない。
 本県の状況を見るに県教育委員会が開設している不審者情報掲示板には、連日のように子どもが遭遇した不審者の情報が掲載されるなど、依然として子どもの安全が脅かされる状況が続いている。
 本県民会議は、子どもが安心して育つ家庭や地域をつくるために、「あいさつ、声かけ」運動を茨城県、大好き いばらき県民会議とともに推進し、県内各地でその運動が浸透しつつあるというものの、子どもへのあいさつ、声かけすら躊躇しなければならないといった声があるのも事実である。一方、最近の事件を見ると、いわゆる不審者ばかりとは限らない。
 子どもたちが人間不信に陥り、また、地域の教育力や連帯意識はますます低下ししていくのではないかと危惧される。
 我々は、こうした事態を重く受け止め、以下の取り組みをより一層強力に推進することを決意し、決議する。

家庭の親すべてが心豊な親となり、子どもの基本的な倫理観を育むことができるよう「親が変われば、子どもも変わる」運動を積極的に推進する。
地域の大人すべてが子どもの育ちに強い関心を持ち、青少年と交流が図られるよう「地域親」の普及啓発を積極的に推進する。
地域の大人と子どもが信頼関係を保ち、地域の教育力、連帯意識を再生するため「あいさつ、声かけ」運動を積極的に推進する。
地域の関係機関、団体とともに「安全なまちづくり」活動に積極的に参加し、連携・協力を推進する。

右決議する。

  平成十八年六月十五日
社団法人青少年育成茨城県民会議  第三十八回通常総会

<サイト内関連リンク>
親が変われば子どもも変わる運動
地域親
あいさつ・声かけ運動


第38回通常総会
■講演
テーマ: 「子どもの育ちと地域親のかかわり」
講師: 茨城キリスト教大学生活科学部人間福祉学科教授
安藤博先生
青少年と関わるには、気張らなくてもいい。
地域の大人が「ささやかなこと」から、「ついででできること」を知恵を出して進めることが大切と「あいさつ、声かけ」の例を挙げながら話されました。

■議事
 平成17年度事業報告  平成17年度収支決算 補欠役員の選任(全会一致で承認)
 子どもの安全を守るための緊急アピール(全会一致で採択、決議)

青少年育成茨城県民会議 第38回通常総会の様子 青少年育成茨城県民会議 第38回通常総会の様子
安藤博先生の講演 所功雄会長のあいさつ
 
<サイト内関連リンク>
県民会議ってなぁに?概要

ホームページURL : 社団法人青少年育成茨城県民会議「伸びよう伸ばそう青少年」